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49「願いごと」

 ディズニー映画の『アラジン』というお話をご存じでしょうか?『アラジン』では魔法のランプがお話の重要なアイテムとして出てきます。その魔法のランプを手でこするとランプの魔人が現れて、ランプの持ち主の願いごとを3つかなえてくれるというのです。

 先日、お寺に隣接するこども園の園児2人がアラジンの絵本を読んでいました。主人公がランプの魔人に願いごとをする場面にさしかかると、絵本を読んでいた女の子が、「わたしのねがいごとは、たくさんのおともだちができること」と言いました。すてきな願いごとだなぁとホッコリと聞いていると、一緒に絵本を読んでいた男の子が「ぼくのねがいごとは、あかちゃんたちがやさいをたべられるようになること」と言います。

 なんともかわいらしく、純粋な2人の願い事に気持ちがあたたかくなる出来事でした。

 

 みなさんだったらランプの魔人にどんな願いごとをお願いするでしょうか?

 ○○になりたい、△△したい、◇◇になってほしい、××がほしい…など願いごとは人それぞれかもしれません。ですが、私たちが願いごとを想い起すときに、その願いを起こさせた何かしらのきっかけやはたらきかけ、原因が必ずあるはずです。

 ここから仏さまのお話です。

 阿弥陀さまという仏さまは、「苦しみ悩みを持つすべてのものを必ず救っていける仏になりたい」と願われて仏に成られました。苦しみ悩みを抱えたものがいるからこそ、そのものを救いたいと願いを起こされたのです。“すべてのもの”ですから当然その中にこの私も含まれます。つまりは、苦しみ悩みを抱えた私がいたからこそ救わずにはおれないと仏さまになられたのです。阿弥陀さまの願いごとを起こさせたきっかけはこの私であると知る時に、ランプの魔人に何を願おうかと考えるよりも先に、仏さまから願いをかけられていたのかと気づかされます。

 

日置市 盈泉寺 佐藤一樹