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39「比べて見つけた幸せは 比べることで消えていく。」

 InstagramやTikTokなどSNSに囲まれていると、そのページに、おしゃれな洋服、楽しげな旅行、高価な時計、かっこいい彼氏、美味しそうな料理などが次々にアップされてきて、その投稿に羨しいと感じることがあるのではないでしょうか。

 

 有名な女性向けファッション雑誌vogueの2021年5月の記事にはsnsのデメリットとして次のように書いてありました。

「インスタ映えするバラ色の人生と自分の偽りない現実を比較していると、自分の欠点がいっそう目についてきます。その結果、自分の人生に不満を感じ、劣等感に苛まれ、抑うつ状態に陥ることがあるのです」と。

それはつまり、それぞれが素晴らしい個性をもっているのに、比べることによって自分が見えなくなるということではないかと思います。

 

 記事では100万人のフォロワーを誇るインフルエンサーの女性を取り上げています。その女性は非の打ちどころのないスタイル、美しい髪の持ち主で、完璧な家に住み、素敵なパーティーに足を運び、山ほどの高価な洋服に囲まれていて、ファッションやテレビの仕事も順風満帆。多くの女性の憧れの存在だといいます。しかし、そんな彼女でさえ、1日に145分もSNSを見て他者と自分を比較してしまう毎日だといいます。

 

 私たちは比べる世界で生活をしています。比べなければ、辛い・甘い・長い・短い・綺麗・汚い・若い・老いた・・・・など、ものごとを表現することができませんが、比べるなかに幸せを見出すのであれば、そこには安心というものは生まれないのかもしれません。

 

 仏陀は、比べることのない一つの世界(一如)を生きていらっしゃいます。そこから届く声に、お経を通して出会う時、心からホッとできる世界が広がるように思います。

 

薩摩川内市 願生寺 亀田信暁