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69「阿弥陀様の顔は何度まで?」

 以前ご法事のご縁をいただいた時に参列された親族友人方の中に故人様のひ孫さんがいらっしゃいました。まだ長い時間静かに座るには難しいお年頃だったのでご法事の途中でその子が寝てしまったのですが、姿勢が良くなかったのか親御さんが「そんな風にしたら仏様からバチが当たるよ!」と言われました。

 

 果たして私たちがお念仏する阿弥陀様はバチをあたえる仏様でしょうか。

 

 仏の顔も三度までと言う言葉があります。仏と言われるお方でも一度二度までは我慢できても三度目に反省がなければ怒り出すと言う意味ですが、この言葉は阿弥陀様には当てはまりません。阿弥陀様は三度どころか百度言って省みることができないものであっても変わらず心を寄せてくださる仏様です。

 

 阿弥陀様にとって私たちは苦しみへ向かってまい進する生き方をしているのだと言います。私たちは今多くのいのちと隣り合いながら生きていますが、お互いが自由であろうとすると相手が邪魔に思うこともあります。そうすると自分を優先させて相手をないがしろにしてしまったり、逆に相手から意見を押し付けられて悲しい目に会うことがあります。私たちの生き方は相手を傷つけ自分が傷つけられる苦しみの世界です。

 それをそのまま放っておけないお方が阿弥陀様です。

「お互いを傷つけ合うような世界ではなく仏の世界に気づいておくれよ。あなたが救われるために何度でもあなたに呼びかけるよ。あなたの救いとならせておくれよ。」

とおっしゃってくださいます。

 

 私たちがお念仏する仏様は、仏の世界とは真逆の生き方をする私たちにバチをあたえるどころか、見放すことなくいつまでも一心に呼びかけてくださる尊くありがたいお姿の阿弥陀様でした。

 ご法事では、リラックスしていても真摯な気持ちと姿勢で向き合わせていただきましょう。

 

阿久根市 西徳寺 大草真教