先日、19回目のオンライン坊主Barが開催(開店)され、私も久しぶりに司会ではなくスタッフとして入店させていただきました。
テーマは「煩悩」
僧侶スタッフ、大八木さんからのお話のあと、いくつかのグループに分かれてのトークが始まりました。
その中で、「暮らしの中に仏教の言葉、意外とあるよね」という話になりました。
たとえば「我慢」という言葉。○慢という言葉は仏教由来のものが多いです。傲慢(ごうまん)もそうですし、正信偈というお勤めには矯慢(きょうまん)というのも出てきます。どれもあまりいい意味あいでは無いです。
他には「往生」という言葉。仏教においてはありがたい意味をもつ言葉です。往き生まれていく。死んだら終わりじゃなくて、仏さまとして生まれていくんだ、ということです。
しかし、生活の中では「車が立ち往生した」とか「往生際が悪い」とか、マイナスなイメージで使われることが多いですね。
上記ふたつは実際にトークの中で触れられた内容なのですが、実はもっと意外な仏教由来の言葉がありまして、それは
カルピス
です。
ええ、あの乳製品の。白い飲み物です。
完全に仏教語というわけではないのですが、
「カル」はカルシウムから。
「ピス」はサンスクリット語の熟酥味(じゅくそみ)サルピスから。
この二つを合わせてカルピス。
サンスクリット語?熟酥味ってなんやねん!と思われた方多いと思います。
サンスクリット語は古代のインドで使われていた言語です。お経はもともとこのサンスクリット語で書かれていました。それを中国で漢字に翻訳されたものを私たち僧侶は読んでるんですね。
熟酥味とは五味(ごみ)の一つで、五味とは牛乳の発酵過程の味の種類といわれています。乳味、酪味、生酥味、熟酥味、醍醐味の五つ。
醍醐味(だいごみ)は聞いたことあるかもしれません。「これが旅の醍醐味だよね」みたいに使われたりしますね。五味で一番の美味といわれ、現代ではハードチーズに近い味じゃなかろうかといわれています。サンスクリット語ではサルピルマンダといいます。
カルピスの生みの親は三島海雲というお坊さんでした。
はじめは最上の味をあらわす醍醐味から、「カルピル」という商品名を考えていたそうですが、語呂の良さから2番目の熟酥味を用いた「カルピス」になったそうです。
意外な成り立ちですよね。
みなさんは最近カルピス飲んでますか?
ちなみに私は原液を割るタイプで飲むのですが、毎回薄めになってしまいます。
薩摩川内市 慶光寺 黒屋慶信
